～夫失踪事件２回目（未遂）～

あれは長男がまだお座りする前のねんねの頃

一回目の失踪事件の際に消費者金融から借金をしたその会社のカードを私が預かっていた。

ある朝夫は言った

「（借金）カードを出せ」

私は

「なんで？いやだ」

と言った。

夫は自分の母親が借金を払ってくれることになったからと言ったが、

そんなわけあるはずがない。

嘘なのは明らかだった。

拒否する私に苛立ち夫は私の荷物を荒らし始めた

借金のカードは私の金融関係の通帳や大量のカード類が入った袋に入っていた。

発見されたらまた借金される！！！

内心焦り態度に出さないようにしないとと思ったが、袋をつい手で隠すようなそぶりをしてしまった。

それにすかさず反応し彼が袋を掴み上げた。

私は

「これは私の通帳とかの個人情報がたくさん入ってるねんからやめてよ！」

といって奪い返そうとしたが

そこは男女の力の差が歴然とある。

取り返そうとしても力がかなわない。

私は彼の肩に後ろからおぶさるようにしてしがみつき袋をあさるのを止めようとしたが（我ながらすごい絵やわｗギャラリーはねんねの息子くらいやけど。）

もちろん止められず、袋から大量の通帳とカードが床にばらまかれた。

彼が必死にカードを探す傍ら

私は「これは私の個人情報やねんからやめてよ。カードはここにはないわ」

と言いながら内心すごく焦りながら彼より先にカードを探すために目で必死にカードを追った。

たまたま私のそばに彼の借金カードは落ちていた。

私はそっとそれを足で踏み隠した。

彼は結局みつけられず、

私は「だからここにはないっていったやんｗ」

と言った。

そして腹の服の中にそっとカードを隠した。

借金カードを諦めた彼は家を出ていこうとした。

私は呼び止めてもう一度落ち着いて彼になんでそんなこというのか尋ねた。

夫は静かに言った。

夫「・・・会社を辞めたい」

そこから夫をなだめてまた１回目と同様に受け入れて会社にとりあえず今日は休む旨を連絡した。

後で確認するとやはり借金カードを入手した後逃亡するための資金を借り入れする予定だったとのこと。

私がなんとか阻止したが、

夫の失踪事件（夫に私も息子も捨てられた）２回目（未遂）となった。