~夫失踪事件④自宅に帰る~
私の心は完全に離婚することに決めていた。
母はそんな私の言葉に今までの経緯を知っているだけに反対はしなかった。
しかし現実を見て考えたようだった。
母「シングルをあんたは甘く見すぎている。離婚するんやったらこの子はいらん子や。捨ててき!!」
私は泣いて反論した。
「長男は私が生みたくて産んだ子や!後悔なんかしてへん!」
母「あんたは産まれてすぐに長男に経済的ハンディキャップを負わすんか?」
私「っ・・・・」
私は何も言えなかった。
私に一度現実を見て頭を冷やせと
頭に血が上った勢いですることじゃないと言った。
夫からは私が自宅を訪問したことがばれていて
「今日自宅に帰ってきた?連絡をくれないなら自宅に火をつけるぞ。」
と脅迫メールがきていた。
私は泣きながらもう一度自分がする行動を考えた。
そしてやっと離婚を今すべきでないと思いとどまった。
そして例の飲み会から2週間が過ぎ、
自宅へ帰ることになった。
しかしあんな荒れた自宅に生後二か月の赤ちゃんを連れていくことは出来ない。
私は前日の朝9時に自宅へ到着し、大掃除をしはじめた。
ご飯も食べず水も飲まず全力でやったが片づけて掃除が終わるころには夕方の6時を過ぎていた。
妻と赤ちゃんが返ってくるのに自宅を片づけたり掃除すらしない。
その日は一度実家に帰り翌日自宅に帰宅した。
今離婚しないと決めていても
何事もなかったようには帰れない。
私は涙ながらに自分がどれだけ傷ついたか
離婚を本気でしようとしたかを訴えた
しかし夫は一応わかったといってくれたが、
大したことないのにめんどくさいというような若干鬱陶しい感じで聞いていた。
私は決心したのだ。
私と息子の為にお金を稼がせるだけしか期待しないことを。
もう二度と心は開かない。
結婚した経済的責任だけはとらせる。
この時のことを夫は産後鬱的に思っているらいしいことを次男出産後の半年後の帰省に対しての電話で知ることになる。